「クスノキ=蚊除け」は先人の知恵

昭和初期の話 ― 夏になると庭先で樟(クスノキ)の木片を燃やして、その煙で蚊よけをしていたそうです。クスノキが豊富な宮崎県ではよく見られた光景だったよう。先人は自然の持つチカラを賢く生活に取り入れていたのですね。
クスノキには、忌避効果があるとされています。ツンとする香り―それはクスノキを精製して抽出する「樟脳」独特の香りで、防虫剤や医薬品にも使用されています。蚊をはじめ、ゴキブリやムカデなどの害虫は、この樟脳のにおいを苦手としているため、たいていは近づいてこないと言われています。天然由来のすぐれた防虫効果、クスノキの持つすぐれた特徴のひとつなのです。
クスノキってどんな木?

クスノキは、クスノキ科クスノキ属。本州中南部から四国、九州、沖縄、済州島、台湾、中国南部、インドシナに分布。ツヤのある葉をつける大きく育つ常緑高木です。
その語源は葉や煙が防虫剤や鎮痛剤として用いられたことによる「薬の木」とする説や独特な芳香を持つために「臭し(くすし)木」となったとする説もあります。
神社林にあるクスノキには、多くの大木が見られ、ご神木として人々の信仰の対象とされるものもあります。クスノキは、自らが持つ忌避効果によって太く永く育ち続けているのでしょう。
How to use 蚊除け

クスノキから抽出されるのは、「天然樟脳」、「樟脳油」、「芳香蒸留水(ハーバルウォーター)」 です。
これに幹を細かく砕いた「ウッドチップ」を加えると4種類になります。
さて「蚊除け」には、どの剤形が効果的なのでしょうか?
お客様やお取り扱い頂いているショップのスタッフさんの声を聞くと、ほとんどのアイテムに効果があるようです!


:窓際やベッドサイドに置くだけで蚊除けに。ナチュラルなインテリアとしてもオススメです。
クスノキ・アロマチップは1~1ヶ月半で香りが無くなります。
クスノキ・アロマオイルを数滴、滴下していただくとさわやかな香りと蚊除け効果を引き続きお楽しみいただけます。

:「蚊に刺された後、肌につけたらかゆみがなかった」
:「夕方、網戸にスプレーしておくと蚊が寄ってこない」など効果実感の声多数です。
~さらに、アリ除けにも~
:「猫の餌に毎年アリが寄ってきてたのに、クスノキ・ハーバルウォーターで周りの床を拭いたらアリが来なくなった」
:「砂糖を入れる容器の外側をクスノキ・ハーバルウォーターで拭いておいたら、アリが寄ってこなかった」
クスノキ効果を手軽に試してみませんか?

―100%天然 『クスノキ・蚊よけスプレー』 レシピ―
<材料> ~50mlをつくる場合~
1,無水エタノール:5ml程度
2,精製水(クスノキ・ハーバルウォーター):45ml程度
3,クスノキ・アロマオイル:3~10滴
<作り方> スプレー容器に無水エタノールを入れ、クスノキ・アロマオイルを垂らしてよく混ぜる。よく混ざったら、精製水(クスノキ・ハーバルウォーター)を入れてさらに混ぜれば完成。使うときもシャカシャカ振ってから使うのがおすすめです!
ご使用前には、腕の内側などを使ってパッチテストしてから使ってください。また、敏感肌の方はクスノキ・アロマオイルの量を少なめにブレンドしてみてください。
クスノキで蚊除けの未来を拓く!

先日、某大学にクスノキが持つ蚊除け効果について相談に行ってきました。教授いわく、「成分的には蚊よけ効果は確かにあるだろう」とのこと。今後オリジナルの製品でテストをしていきたいと考えています。
クスノキなんの木、蚊除けの木!
大切なご家族のために、自然のチカラをどうぞお試しになってみてください。